恵仁会病院グループによりますと、痔の患者さんは男性よりも女性の方が2割以上も多いということです。
しかも、このデーターは来院した人だけの数です。 病院に行きにくくて受診できていないという方も入れると、実はかなりの数の女性患者がいるらしいということです。
女性は特に切れ痔になりやすいのですが、切れ痔の主な原因は硬い便です。
つまり、女性は便秘しやすいということが言えるわけですが、女性が男性よりも便秘になりやすいのは、女性には次のような便秘になりやすい要素がいろいろとあるからなのです。
生理と妊娠
女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)がありますが、黄体ホルモンには大腸のぜん動運動を抑えたり、腸内にある水分を吸収しやすくする働きがあり、そのため黄体ホルモンの分泌が高まると便がカチカチになってしまうのです。
なお、黄体ホルモンは排卵後しばらくの間や妊娠初期によく分泌されます。
コーラックなどで有名な大正製薬によると、この生理前の便秘解消にいい方法には次のようなものがあるということです。
①水をこまめにたっぷり飲む
夏なら1.5リットル、冬でも最低1リットル飲むとかなり違うそうです。 便を柔らかくするのにも水分が必要なのです。
いっぺんにガブガブ飲むと吸収されないのでこまめに飲むのがポイントです。
むくみが気になるからあまり飲みたくないという人もいるようですが、水分が足りていないために身体がため込もうとするのがむくみの一因なのです。
②食物繊維と乳酸菌を多く摂取する
食物繊維を摂るには特に水溶性食物繊維が多いオクラ・もずくなどのネバネバ食品や海藻がおすすめです。
乳酸菌の他にもビフィズス菌でもいいと思います。 便秘しやすい人はヨーグルト・味噌・キムチなどの発酵食品を多く摂りましょう。
便秘を防ぐ食生活については痔になりにくい食生活とはという記事も参考にして下さい。
③汗ばむ程度の運動をする
適度な運動をすると腸の動きが活発になります。
④「の」の字マッサージをする
へその下から始めて大腸の位置に沿って時計回りにマッサージをすると便通を促す効果があるとのこと。 以前ジョブチューンという番組でも便秘専門の医師がこの方法を紹介していました。
ゆっくりとやさしく押しましょう。
間違ったダイエット
間違ったダイエットは便秘を招きます。 特に朝食を抜くのが腸によくないです。
朝食を摂ることで眠っていた腸が動き出して、夜のうちに下行結腸に溜まっていた便を直腸へと送り出してくれます。 ですから朝食抜きダイエットをすると便秘しやすくなるのです。
ちなみに1日2食にするとよけいに太ります。 食事の回数を減らすと、その分身体は栄養を貯め込もうとするからです。
冷え
冷え性といえば女性というイメージがあるぐらいですが、なぜ女性の身体は冷えやすいかというと、男性よりも筋肉量が少ないからです。 身体の熱を作るのは主に筋肉ですから。
他にもにスカートなど身体が冷えやすい服も多いという理由もありますが…
ですから便秘体質を改善したいと思ったら筋肉量を増やすのが一番いいということです。
筋肉を増やして体温を上げると免疫力も上がって、便秘だけではなく他の病気にもなりにくくなります。
癌になる人は体温が35度台などと低い人が多いと言われていますから、筋肉を増やせば癌になる確率も下がります。
ですから、健康に毎日を過ごしたいのなら是非とも筋トレをしましょう。
筋トレというと間違った筋トレ法をしている人が多いと思いますので、このサイトで理にかなった正しい筋トレ法をご紹介します。
これは多くのトレーニングジムでも採用しているメソッドです。
正しい方法で筋トレをすれば少ない労力で結果が出ますから、ジム通いをしないですみますし長続きもしやすいです。
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