痔の予防のしかた

 

 

このページでは痔の予防に効果のある方法をいろいろご紹介します。 

痔になりやすい職業痔になりやすい生活習慣の2つの観点から痔の予防法をまとめてみました。

 

痔になりやすい職業

 

痔は実は職業病の一種とも言われています。 

長時間同じ姿勢でいること・体の冷え・重い物を持つことなどが痔の原因になるからなんですね。 でも、簡単に職業を変えるわけにはいきませんが、痔を予防する方法は簡単なものばかりですので是非参考にしてみてください。

 

座っている時間が長い職業

 

長時間座っていると肛門周辺の血管が圧迫され血流が悪くなってしまいますよね。 

 

血流が悪くなるといぼ痔になりやすくなります。

また、肛門周辺の血流が悪くなると腸のぜん動運動が弱まってしまうので便秘にもなりやすくなります。 

便秘になると便が硬くなりますよね。 便秘になると固くなった便で肛門を傷つけて切れ痔になったり、排便の時のいきみが原因でいぼ痔になったりもします。

 

具体的な職業の例 

トラック・バス・タクシーなどのドライバー、デスクワーカー、競輪選手など長時間座ったり、おしりに負荷がかかる職業

 

予防法

このような職業の方はドーナツ型のクッションを敷いて仕事をするといいそうです。 また1時間に一度程度でいいので立ち上がったり歩いたりして血行を良くするようにしましょう。

さらに血行にいいのが脚屈伸です。 大腿やふくらはぎの大きな筋肉を動かすので血行が良くなります。

その場で軽くジャンプするのも大変良いそうです。 内臓が上下するので内臓の血行が良くなるんだそうです。

上にも書いたようにお尻の筋肉を締めたり緩めたりする運動もいいですね。 ドライバーの方は赤信号の時におしりを少し浮かせて、肛門を締めたり力を抜いたりするだけでもとても効果があるそうです。 

あと、ある健康番組で見たのですが、立って両手を真上に上げながら伸びをするのは、痔以外にもとても体にいいそうです。 座りっぱなしの仕事をする人はこれをやらないと、血栓ができやすくなったりなど、とても血管に良くないとのことです。

 

立ちっぱなしの仕事

座っている時間が長い仕事はいかにもおしりに良くなさそうですが、実は立ちっぱなしの仕事も痔になりやすいんだそうです。

立っている時間が長いと内蔵が重力によって下を圧迫してしまうので、肛門や血管を圧迫します。 また、立ちっぱなしの仕事って接客や調理の仕事に多いので便意が来てもトイレに行きにくかったり、下半身が冷えたりして便秘や痔になりやすいんだそうです。

 

具体的な職業の例

接客業、調理師、工場・倉庫での仕事、建築業、警備員など

 

予防法

座りっぱなしの時と同様に、軽いジャンプ、脚屈伸、両手を上げて伸び、おしり締め運動などを休憩時にすると良いでしょう。

加えて、足腰が冷える職業の方は使い捨てカイロを貼ったりして腰やおしりを冷やさないようにしましょう。

 

体が冷える職業

体が冷える職業も血流が悪くなるので、痔になりやすいです。

 

 

オフィスでの仕事も、冷房が効き過ぎる環境だと体が冷えて、なおかつ座りっぱなしなので肛門周辺がうっ血してしまいます。

 

身体が冷えてしまうと、便秘にもつながってしまいます。 便秘になると痔にもなりやすい理由は上に書いた通りです。

 

具体的な職業の例

オフィスワーカー、建築作業員・土木作業員など屋外での仕事、調理師、スイミングスクールやスキーの指導員など

 

予防法

冷房を強くかけすぎないようにしたり、ひざ掛けなどで下半身を冷やさないようにしましょう。 使い捨てカイロでおしりや腰を温めましょう。 プールに入ったりした後は温かい浴槽に入って体を温めるといいそうです。

 

重い物を持つ職業

重たい物を持ち上げると大きな腹圧がかかり、中に隠れていた痔が外に出てきてしまい、いぼ痔になってしまうことがあるそうです。

 

 

また、腹圧がかかることにより肛門腺に便が入ってしまい、細菌で肛門腺が炎症して膿が出る「痔ろう」の原因にもなってしまうため、大工やスポーツ選手などの腹圧がかかる職業の方は痔になりやすいそうです。

※肛門腺とは直腸の終わりの辺りにある、粘液を分泌する小さな穴のことです。

 

具体的な職業の例

建築作業員、引越し業者、工場作業員など

 

予防法

仕事が終わったら毎日お風呂に入り血流を良くしましょう。 また、肛門をシャワー付トイレでしっかりと洗い、清潔に保つことも大切だそうです。

 

痔になりやすい生活習慣

今度は生活習慣ごとの対策を見ていきましょう。 痔になりやすい生活習慣はなんと6つもあります。

 

1. 体を冷やす

体を冷やすと便秘になって、痔にもなると上にも書きましたね。 

普段から冷たい飲み物は控えて温かい飲み物を飲むようにしたり、冷房の効かせすぎにも気をつけましょう。 体が冷えたら帰宅後に浴槽で温めるのも忘ないようにしたいですね。

 

2. 便秘しがちな生活

便秘になるとトイレでいきむようになりますよね。 いきんで排便すると肛門に負担がかかって痔になりやすくなります。

 

 

便秘の原因は冷えやストレスなどいろいろありますが、水分を摂らなすぎるのも原因の一つなんです。 水である程度やわらかくしてあげないと便が出にくいんです。 野菜や海藻もバランスよく食べるのも便秘を防ぐのに効果ありだそうです。 

また女性に注意が必要なのは月経前です。 ホルモンの働きにより腸の運動が鈍くなりますから便秘になりがちなのです。 

便秘って痔だけじゃなく、直腸がんになりやすくなったり、脳動脈瘤が出来やすくなったり(いきんで脳の血管に圧力がかかるため)本当に万病の元なんですよね。

軽く見ないで、いつもするっと排便できるようにしたいですね。

 

3. 運動不足

運動不足は全身の血行不良や冷えを起こし、また腸のぜん動運動を弱くするので便秘になるんだそうです。

 

私も毎日、適度な運動をするようにしています。

 

4. 朝食を食べない

朝食を取らないと消化器官のスイッチが入らずに便秘になりやすいんだそうです。

 

食欲がなくても果物やヨーグルトを少量摂るなど、消化器官のスイッチを入れることを毎日の習慣にすることで、するっと排便できるようになるとのことです。

 

5. 食事制限ダイエット

食事制限だけのダイエットをしていると、便のかさが減って便秘になりますし、栄養が不足するので熱を作るエネルギーも減って体も冷えるそうです。

食事制限ダイエットだけで痩せようとすると痔になる可能性が高くなるそうです。 

運動ダイエットも取り入れて、体に負担がかかる無理なダイエットをしないようにした方がいいですね。

 

6. 辛いもの、アルコールの摂りすぎ

お酒を飲みすぎたり、辛い料理を食べすぎると下痢をしますよね。 下痢になると大腸菌などの細菌が肛門腺に入りやすくなるので、痔ろうになりやすくなるんだそうです。

 

 

辛いものの中でも特に唐辛子が要注意で、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、消化・吸収されずに排出されます。

カプサイシンには発汗作用や体温を上げるという効果がありますが、粘膜などに刺激を与える作用もあり、痔の原因となったり痔を悪化させることがあるのです。

でも、唐辛子だけでなく、こしょう・わさび・からしにも要注意です。 香辛料は適量を守って、取り過ぎないようにしたいですね。

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