ピーチラックに副作用はあるのでしょうか? 漢方薬に関する疑問・漢方薬の飲み方・飲む時にやってはいけないことなどもまとめてみました。
漢方薬について
●漢方薬は西洋薬より副作用が少ないというのは本当ですか?
漢方薬は一般的に効きめがおだやかなものが多いことから、副作用がない、または少ないと思われている方がいるようですが、これは大きな間違いです。
薬である限り、漢方薬にも必ず薬効があると同時に副作用があります。
副作用は薬を正しく服用していても起こることがありますから、薬を飲んだ後、病状が悪化したり、どうもいつもと違うな?と感じた時には服用を中止し、すぐに医師・薬剤師または登録販売者に相談してください。
●漢方薬でも好ましくない症状が出ることがありますか?
漢方薬でもまれにですが、人によっては好ましくない症状が出る場合があります。
ピーチラックに含まれている生薬による好ましくない症状の例を記します。
甘草(カンゾウ): むくみ、血圧上昇、筋肉に力が入りにくい
大黄(ダイオウ): 腹痛、下痢
以上のような症状以外にも良くない症状が出た場合はすみやかに服薬を中止し、医師・薬剤師または登録販売者に相談してください。
●妊娠中ですが漢方薬は飲んでもいいですか?
大黄(ダイオウ)という生薬には子宮収縮作用・骨盤内臓器の充血作用があり、流産・早産になる危険性があります。
ピーチラックの説明書にも、妊婦が飲むと流産・早産になる危険性があると書いてあります。
妊婦さんは大黄を含む漢方薬は絶対に飲まないようにしましょう。
●薬の飲み合わせで気をつけた方がいいことはありますか?
下記の生薬の主成分は西洋薬でも使われています。 2種類以上の薬を併用したり、多く服薬すると、効果が強く出すぎてしまったり、好ましくない症状が出やすくなる可能性がありますのでご注意ください。
下記は一例です。2種類以上の薬を併用される場合には、医師・薬剤師または登録販売者に相談ください。
甘草(カンゾウ) | グリチルリチン | 抗アレルギー剤、肝疾患治療薬 |
大黄(ダイオウ) | センノシド | 下剤 |
ピーチラックを飲んでいる方が下剤・抗アレルギー剤・肝疾患治療薬を飲む場合は、説明書をよく見て同じ成分が重複していないかを確認するようにしましょう。
●漢方薬とはなんですか?
漢方薬とは植物・動物・鉱物などの生薬を原則として二種類以上組み合わせて作られる治療薬です。
古代中国で生まれ日本に伝来して独自の発展をとげ、現代まで受け継がれてきた伝統医学で、日本の医療を支えてきました。
●漢方薬と西洋薬はどう違うのですか?
西洋薬(新薬)に使われているのは人工的に化学合成された物質がほとんどで、一つの疾患や一つの症状に強い薬理作用を示します。
それに対して漢方薬は天然の生薬を使用し、一つの薬方(処方)は原則として2種類以上の生薬から出来ていますので、多くの成分を含んでいます。
そのため、一つの薬方で様々な病状に対応することができます。 また、漢方治療が向く病気は、病院で検査や画像診断をしても異常がないのに 自覚症状があるというような病気です。
原因の特定できない慢性の病気や体質がからんだ病気には漢方が向くことが多いのです。
しかし、病気の原因が特定でき、その原因に対する治療が可能な場合・手術が必要な場合・緊急を要する疾患・重症の感染症などには一般的に西洋医学の方がすぐれています。
漢方薬の飲み方
●漢方薬を飲んだ後、お酒を飲んでもいいですか?
服薬後すぐの飲酒は薬の作用や吸収に影響を及ぼす可能性があるのでやめましょう。
●食前・食間の正しい意味を教えてください
食前は食事の約30分前、食間は食後2~3時間のことです。
●効きめがない場合は、飲む量を増やした方がいいですか?
効きめがないからといって服用量を増やしてはいけません。 用法・用量に従って服用しましょう。
また、飲み忘れたからといって、2回分を一度に飲むのもやめましょう。 1回分だけ飲むようにしてください。
ピーチラックのように、1日2回服用の薬は次の服用間隔を6時間以上あけてください。
●薬を誤って多く飲んでしまいましたが、大丈夫ですか?
元気がない、吐いたなど普段と様子がおかしい時は直ちに医療機関で診察を受けて下さい。
普段と変わらない場合は、多めの水・お茶・牛乳(乳児などは温めた物)・ヨーグルトなどを摂ってください。
薬を薄めたり、吸収を抑えられる可能性があります。 その後安静にして、様子をみてください。
●子どもにはどのようして飲ませたらいいですか?
どうしても苦いのが苦手な人は水あめなどに絡めると飲みやすくなります。 またオブラートで包むのもおすすめです。
こちらの記事も参考にしてください ☟
●西洋薬と漢方薬を併用して飲んでもいいですか?
同じ成分が入っていなくても同じような働きをするものがあったり、打ち消しあったりする場合があります。
飲む前に医師・薬剤師または登録販売者に相談してください。
●2種類の漢方薬を一緒にのんでもいいですか?
漢方薬によっては、同じ生薬成分が重なると作用が強く出て不快な症状があらわれる場合があります。
飲む前に、医療機関から処方されている場合は主治医に、薬局で購入された場合はお店で相談してください。
このページの情報は、CMなどでもお馴染みのクラシエ(Kracie)さんのサイトを参照させていただきました。